Slack vs Discord 徹底比較!あなたのチームに最適なのは?

チャットや通話、ファイル共有など、チームのコミュニケーションを円滑にするツールとして、SlackとDiscordは代表的な存在です。どちらも多くのユーザーに利用されていますが、それぞれ異なる特徴を持っています。本記事では、SlackとDiscordの機能を比較し、それぞれの強みや利用シーン別のおすすめポイント、価格などを解説します。

1. SlackとDiscordの基本機能比較

まずは、SlackとDiscordの基本的な機能を比較してみましょう。

機能 Slack Discord
チャンネル機能 〇(テキストチャンネル、ボイスチャンネル)
DM
通話機能 〇(音声通話、ビデオ通話) 〇(音声通話、ビデオ通話)
画面共有
ファイル共有
外部連携 〇(2,400以上のアプリと連携可能) △(Botによる拡張)

チャンネル機能

SlackとDiscordはどちらも、チャンネルを作成して、トピックごとに会話を整理できます。Slackでは、パブリックチャンネルとプライベートチャンネルを作成できます。一方、Discordでは、テキストチャンネルとボイスチャンネルの2種類のチャンネルを作成できます。

ダイレクトメッセージ

SlackとDiscordはどちらも、特定のユーザーと1対1でメッセージをやり取りできるダイレクトメッセージ機能を備えています。

通話機能

SlackとDiscordはどちらも、音声通話とビデオ通話機能を備えています。ただし、Discordの方が、より高音質で低遅延なボイスチャットを実現していると言われています。

画面共有

SlackとDiscordはどちらも、画面共有機能を備えています。Discordでは、Go Live機能を使って、サーバー内でライブ配信を行うこともできます。

ファイル共有

SlackとDiscordはどちらも、ファイルを共有できます。Slackでは、最大1GBまでのファイルを共有できます。一方、Discordの無料プランでは、最大8MBまでのファイル共有が可能です。Nitroプランに加入すると、最大500MBまでアップロードできます。

外部連携

Slackは、Google DriveDropbox、Trelloなど、2,400以上の外部アプリと連携できます。一方、Discordは、Botを導入することで、機能を拡張できます。

2. Slackの強み:ビジネスシーンで選ばれる理由

Slackは、特にビジネスシーンで多く利用されています。その理由としては、以下のような強みが挙げられます。

豊富なビジネス向け機能

Slackには、スレッド機能、リマインダー機能、ワークフロービルダーなど、ビジネスシーンで役立つ機能が豊富に備わっています。また、外部アプリとの連携により、タスク管理、スケジュール管理、ファイル共有などをSlack上で行うことができます。例えば、Googleカレンダーと連携すれば、Slack上で会議の予定を確認したり、リマインダーを受け取ったりできます。

高度な検索機能

Slackは、過去のメッセージやファイルを検索する機能が充実しています。キーワード検索だけでなく、日付、ユーザー、チャンネルなどを指定して検索することもできます。また、「in:#channel-name from:@username before:2023-12-31」のように、より詳細な条件を指定して検索することも可能です。

強固なセキュリティ

Slackは、エンタープライズグレードのセキュリティ機能を備えています。データの暗号化、アクセス制御、監査ログなど、企業の情報資産を守るための機能が充実しています。

3. Discordの強み:ゲーマーから支持される理由

Discordは、もともとゲーマー向けのコミュニケーションツールとして開発されました。そのため、ゲームプレイを円滑にするための機能が充実しています。

高音質で低遅延なボイスチャット

Discordの最大の特徴は、高音質で低遅延なボイスチャットです。ゲームプレイ中でも、クリアな音声でコミュニケーションを取ることができます。また、オーバーレイ機能を使えば、ゲーム画面上にボイスチャットの参加者を表示することもできます。

柔軟なサーバー管理機能

Discordでは、サーバーの管理者が、メンバーの権限を細かく設定できます。例えば、特定のチャンネルへのアクセスを制限したり、メッセージの送信を禁止したりできます。また、Botを導入することで、サーバーの管理を自動化することも可能です。

画面共有やライブ配信のしやすさ

DiscordのGo Live機能を使えば、簡単に画面共有やライブ配信を行うことができます。ゲームプレイを配信したり、サーバーのメンバーと画面を共有しながら作業したりできます。

4. 利用シーン別おすすめ

SlackとDiscordは、それぞれ異なる特徴を持っているため、利用シーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。

ビジネス利用ならSlack

プロジェクト管理、タスク管理、情報共有など、ビジネスシーンでのコミュニケーションにはSlackが最適です。豊富なビジネス向け機能、高度な検索機能、強固なセキュリティなど、ビジネスで求められる要件を満たしています。例えば、営業チームでは、顧客情報や営業進捗をSlackで共有することで、チーム全体の状況を把握しやすくなります。

ゲームコミュニティやオンラインサロンならDiscord

ゲームコミュニティやオンラインサロンなど、趣味のグループでのコミュニケーションにはDiscordがおすすめです。高音質で低遅延なボイスチャット、柔軟なサーバー管理機能、画面共有やライブ配信のしやすさなど、コミュニティ運営に役立つ機能が充実しています。例えば、ゲームコミュニティでは、Discordのボイスチャットを使って、ゲームをプレイしながらコミュニケーションを取ることができます。

趣味のグループや友人との連絡ならDiscord

写真や動画などのファイルを頻繁に共有する場合は、ファイルサイズ上限の大きいDiscordが便利です。

開発チームのコミュニケーションならSlack

GitHubやGitLabなどの開発ツールとの連携を重視する場合は、Slackが優れています。

5. 価格比較:無料プランと有料プランの違い

SlackとDiscordはどちらも、無料プランと有料プランを提供しています。

6-1. Slackの料金プラン
プラン 料金(月額/ユーザー) 主な機能
フリー 無料 過去90日間のメッセージ履歴、10個のアプリ連携、1対1の通話
プロ ¥925 無制限のメッセージ履歴、無制限のアプリ連携、グループ通話
ビジネスプラス ¥1,600 SAMLベースのシングルサインオン(SSO)、データのエクスポート
Enterprise Grid お問い合わせ エンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンス
6-2. Discordの料金プラン
プラン 料金(月額) 主な機能
Free 無料 8MBのファイルアップロード上限、96kbpsのボイスチャット品質
Nitro Basic ¥499 50MBのファイルアップロード上限、カスタム絵文字の使用、HDビデオ配信
Nitro ¥1,050 500MBのファイルアップロード上限、1080p 60fpsのビデオ配信、ブースト2つ

6. 最新トレンド:Discordのビジネス利用の可能性

近年、Discordをビジネスシーンで活用する企業が増えつつあります。特に、スタートアップ企業や、リモートワークを導入している企業で、Discordの導入が進んでいます。その理由としては、Slackよりも安価に利用できること、使い慣れたインターフェースであること、ボイスチャット機能が充実していることなどが挙げられます。例えば、あるIT企業では、エンジニア同士のコミュニケーションを円滑にするために、Discordを導入しました。その結果、テキストチャットだけでなく、ボイスチャットや画面共有を頻繁に利用するようになり、コミュニケーションの質が向上したとのことです。また、SNS上でも、「Discordを仕事で使い始めた」という投稿が散見され、ビジネスシーンにおけるDiscordの存在感は、今後ますます大きくなっていくと考えられます。

7. まとめ:目的に合わせて最適なコミュニケーションツールを選ぼう!

SlackとDiscordはどちらも優れたコミュニケーションツールですが、それぞれ異なる特徴を持っています。ビジネスシーンでの利用にはSlack、ゲームコミュニティやオンラインサロンなどの運営にはDiscordがおすすめです。本記事を参考に、自分の目的や用途に最適なコミュニケーションツールを選び、より円滑なコミュニケーションを実現しましょう。
どちらのツールも、日々進化を続けています。最新の機能やアップデート情報をチェックして、より効果的に活用してください!